XRF(蛍光X線)分析
XRF(蛍光X線)分析
ー X – ray fluorescence analysis ー
原理
X線照射により、試料中の原子の内殻軌道の電子が外にたたき出され、その空位に外殻軌道から電子が遷移する。このときに発生する固有のX線(蛍光X線)の波長から定性分析、その強度から定量分析ができる。
特徴

所有のXRF分析装置
・試料を破壊せずに、微量から多量まで迅速に数種類の元素を定性、定量分析ができます。
・試料は固体でも液体でも測定できます。
・EDS型(エネルギー分散型)XRFを所有しており、Na(ナトリウム)~ U(ウラン)の分析が可能です。
・薄膜試料についても対応いたします。(条件により、不可の場合があります。お問い合わせ願います。)
・RoHS分析スクリーニングにも最適です。
分析事例 (RoHS分析スクリーニング) |
非破壊・短時間でRoHS分析のスクリーニング(対象元素Cd,Pb,Hg,Cr,Br)を実施。

表1. 分析結果
分析項目 |
単位 |
分析結果
※1 |
定量下限
※2 |
RoHS規格
(参考) |
Cd(カドミウム) |
μg/g = ppm |
951.0 |
20 |
100 |
Pb(鉛) |
μg/g = ppm |
810.1 |
20 |
1,000 |
Hg(水銀) |
μg/g = ppm |
N.D. |
20 |
1,000 |
Cr(クロム) |
μg/g = ppm |
1,234 |
20 |
1,000 |
Br(臭素) |
μg/g = ppm |
1,123 |
20 |
1,000 |
※1 分析結果は本サンプルだけに関するものです。(分析結果:N.D. = 定量下限未満)
※2 定量下限は参考値です。
対象元素(Cd,Pb,Hg,Cr,Br)が検出された場合、各社基準に従って詳細分析を実施するかどうかの判断材料とする。
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分析事例 (接着剤中の塩素分析) |
環境に悪影響を与えるハロゲンに注目が集まっており、塩素の管理のため、接着剤中の塩素分析を実施。


表2. 分析結果
分析項目 |
単位 |
分析結果
※1 |
定量下限
※2 |
Cl(塩素) |
μg/g = ppm |
251.0 |
50 |
※1 分析結果は本サンプルだけに関するものです。(分析結果:N.D. = 定量下限未満)
※2 定量下限は参考値です。
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